興留素戔嗚神社本殿―
室町末の県重要文化財指定建造物
社の由緒沿革は不詳であるが、現在は須佐之男命を主神とする。本殿は一間社春日造り檜皮葺で、斗共*の形式・暮*股の輪郭・向拝虹梁の反りなど細部は中世後期の様式を示す。
全体的に保存も良く室町末期の社殿の例として、県の重要文化財建造物に昭和44年3月に指定されている。棟札があれば国指定なのだが、奈良春日社の式年遷宮の下賜社殿であることが重要である。旧春日神戸郷であった東山中と並んで西大和地域に多いのは注目に値する。文献:奈良県観光新聞社『増補改訂奈良県の文化財』1970
【freelance鵤書林202 いっこうD3記】
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