占い(卜い)―御みくじ(お御籤)の事2021.04.26 01:21―寶山寺みくじ場の例 自然現象と共生してきた日本人は、何かにつけ往古より現在未来に対して吉凶を占う慣習が今も生きている。その表象が八百万の神佛信仰なのだが、即座に結果を知りたい願望が占い・御みくじである。各寺社においても御みくじが設置されている...
大根・酒・沈香好きの神or佛2020.12.21 03:33―生駒聖天こと寶山寺鎮守歓喜天 生駒寶山寺歓喜天は、大根(羅葡根らふこん)と酒(般若糖)・沈香が好物であり、それらとオダン:歓喜団がお供えである。歓喜天と大根の関係は、印度ヒンズー神ガネーシャ時代に大根畑が広がっていたと云い、左手に大根を持つ姿で現している...
信貴山朝護孫子寺沿革(いっこう寺社解説26)2020.11.02 20:36―大和の現世利益のお寺4・信貴山城の事など 近世後期から近現代の信貴山真言宗の現世利益霊験隆盛とは裏腹に沿革や各時代の状況は、度重なる火災によって記録が乏しくはっきりしない。 文献を探ると『宇治拾遺物語』(1212-21年頃・197...
関西真言古寺佛塔拾八尊巡り2020.09.07 21:09―(仏塔古寺十八尊・塔の寺めぐり) 〝仏塔古寺十八尊(ぶっとうこじじゅうはっそん)-塔の寺めぐり(事務局家原寺)〟は、大和周辺にある塔を有する真言宗系佛教寺院18箇所によって平成7年成立した御朱印巡りの札所である(奈良6・大阪4・京都4・兵庫2・和歌山2)。知名度はそれ...
縁結び西国愛染十七霊場御朱印札所 (いっこう寺社解説30)2020.08.10 14:49―恋愛パワースポット・愛の願いが叶う 愛染明王(あいぜんみょうおう)は日本密教特有の憤怒相尊格明王で、恋愛成就・良縁成就・結婚成就・夫婦円満を司る佛とされる。金剛頂経に属する瑜祇経(金剛峯楼閣一切瑜伽祇経)に見える。修法は息災(種々の災難を逃れたい)・増益(繁栄成長をはかりたい)...
生駒山寶山寺多寶塔(いっこう寺社解説29)2020.07.21 00:23―大和の現世利益のお寺7・西国愛染明王霊場14番札所 生駒聖天・宝山寺の多宝塔と本尊は平成6年、愛染曼荼羅にちなむ十七ケ寺に加盟し14番札所になっている。佛塔古寺十八尊巡拝15番札所でもある。多宝塔の建つ高台は、開山堪海律師が禅修行の常楽庵を建立した際〝和...
生駒聖天・寶山寺と門前町(いっこう寺社解説28)2020.06.26 10:34―大和の現世利益のお寺6・最古のケーブルカーなど 〝寶山寺堪海〟は験者として世に聞こえ、大和郡山藩に及ばず御所・将軍家の帰依を受け近世後期には聖天(大聖歓喜天)の神威絶大と喧伝され、庶民の霊地となった。その参詣道は、近世から明治期は生駒山を越えて寺に通じる大和側は生駒谷...
生駒聖天・寶山寺(いっこう寺社解説27)2020.06.26 04:01―大和の現世利益のお寺5 庶民信仰のメッカ〝生駒聖天さん〟こと〝寶山寺〟は、真言律宗大本山であり、聖天(大聖歓喜天)の根本道場である。〝本尊不動明王〟を祀る本堂と並んで唐破風のある八棟造の聖天堂拝殿がある。 〝商売繁盛の神〟として絶大なご利益があるとされる...
信貴山毘沙門天〝戒壇めぐり〟再開(いっこう寺社解説25)2020.06.19 10:49―大和の現世利益のお寺3 信貴山歓喜院朝護孫子寺は現世利益の祈祷寺で知られている。昭和33年再建の舞台造り本堂では、本尊毘沙門天王(秘仏(寅年限定開帳)・中立(毎年限定開帳)・お前立)・吉祥天女(妃)・善戝*師童子(子)前内陣では、10-15毎時一山僧侶に...
朝護孫子寺の塔頭大本山寺院(いっこう寺社解説24)2020.06.15 12:52―大和の現世利益のお寺2 信貴山朝護孫子寺へは、近世期から近代には大坂側から京街道教興寺から分岐の〝大坂参道〟と奈良街道柏原市村から分岐の〝大阪堺参道〟、大和側は奈良街道勢野から分岐の〝大和参道〟と當麻街道大田口追分よりの〝大和南参道〟の丁石道が整備されていたが、知る人も皆無にな...
信貴山 朝護孫子寺(いっこう寺社解説23)2020.06.15 12:38―大和の現世利益のお寺1 俗称「信貴山寺、信貴山毘沙門天王、寅の寺」で名が通ている信貴山真言宗総本山(真言宗18本山の一つ)〝朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)〟は、意外と正式名を使う人が少ない。俗世間では〝あさごでら〟などと似非事を云う社会的著名人の発言を聞いた時など呆れてしまう。...
聖徳太子の聖蹟といかるがの里風景散策2020.06.03 22:35400字ミニ解説駒塚・調子丸墳:元来「駒塚」は全長60m程度の古墳時代中期前半(4世紀後半)の二段築成小型前方後円墳。地域の小首長墳墓である(町史跡)。東水田中に存在する「調子丸墳」は、現存径約14m・高さ約2.5mの円墳。普通円筒・器財埴輪を伴う5世紀の中期古墳である。駒塚は『...