御朱印書籍紹介を兼ねて
世の中「佛女子」「歴女」「古寺旅人」に附帯して寺社の御朱印を収集する「御朱印」ブームである。納経無しでお詣りもそこそこに寺務所・堂守詰所に人気の朱印(集印)帳列が出来る寺院も多い。寺社側も朱印帳大に合わせた一枚物を達筆寺務員により多数墨書朱印の用紙が用意されている処もある。お洒落な表紙の朱印帳と共にGuidebookだけでも十数冊出版を見ている(その本に記載されている以外の墨蹟字体だとclaimもあると云う。管見に上る御朱印書籍を文末にメモっておこう)。
さて巡礼は古くは、「西国三十三観音霊場」「四国八十八箇所大師霊場」「坂東三十三観音霊場」「秩父三十四観音霊場」に始まり、江戸後期から明治期に盛んになった巡礼(寺社観光)は各地で庶民信仰の高揚により石造物などを建立してのミニ巡礼が設けられた処が多い。お砂踏みなるものもその部類に入る。平成期に入り熱心な佛教信徒によって、〝西国薬師四十九霊場・近畿三十六不動尊霊場・西国愛染明王十七霊場・役行者霊蹟札所・花の御寺札所〟などと共に考案されたのが、真言宗寺院による「仏塔古寺十八尊塔の寺めぐり」がある。
地域的に大和は、「大和十三佛霊場」「大和地蔵十福霊場」「大和七福神八宝霊場」「奈良大和四寺巡礼」「大和路秀麗八十八面観音巡礼」「興正ぼさつの寺めぐり(21ケ寺)」「櫻井五社寺巡り」「深吉野四社めぐり」など最近では人気がある。また明和年間(1764-72)に成立した弘法霊場である「大和北部八十八箇所霊場」が復活し話題になった。即応して神佛霊場會の〝神佛霊場會霊場・法然上人大和二十五霊場・大和新四国八十八箇所霊場・南部倭西国三十三観音霊場〟が登場している。何れにしても21世紀の熱心な僧侶と信徒による世話人の努力によって現代人の心の拠り処を求める宗教観が働いていると考えられよう。因みに、拙者の若い頃(昭和47-49年頃)はたいがい寸志や一件500円だったが、今は一件300円と手軽になっている。
関西真言古寺佛塔拾八尊巡り(仏塔古寺十八尊塔の寺めぐり)は次回に記す。
御朱印書籍
1. 八木透監修御朱印ブック(日本文芸社)
2. 全国御朱印目録(SEクリエイテス・八木透)
3. はじめての御朱印ガイド(宝島社・八木透)
4. 御朱印帳(飛鳥新社)
5. 御朱印おまいり参拝カード(kANZEN)
6. 御朱印でめぐる全国の神社(ダイヤモンド社)
7. 神社手帳(TAL)
8. 御朱印七社めぐり(竹書房)
9. かわいい御朱印めぐり(山と渓谷社・三須亜希子)
10. 新かわいい御朱印めぐり(山と渓谷社・三須亜希子)
11. かわいい京都御朱印ブック(主婦の友インフォス情報)
12. 京都奈良ご朱印めぐり旅-乙女寺社案内-(メッツ出版)
13. 御朱印でめぐる奈良の古寺(ダイヤモンドビッグ社・地球の歩き方編)
14. 御朱印で巡る世界遺産奈良京都(JTBパブリッシング・JTBのムック)
15. ハローキティ神社めぐり(清流社)
16. 御朱印さんぽ-関西の寺社・ぶらり休日に運気アップ(JTBパブリッシング・南陽子編)
【freelance鵤書林256 2020/8/24いっこう記】
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