名物 業平餅：蓬の濃い羽二重餅で片面に焼きを入れた焼き餅。中身は粒餡たっぷり。大正末～昭和初期の龍田もちや芝野商店復刻菓子。二ツ杁¥300。
《栞》〔情熱的天才歌人で色好みの美男子“在原業平”ゆかりの餅。業平は我が国六歌仙・参拾六歌仙の一人。在中将と呼ばれた平安時代初期の実在 (825～880) 人物。『伊勢物語』の主人公とされ、能・歌舞伎・浄瑠璃にも容姿端麗(ようしたんれい)・放縦不羈(ほうじゅうふき)として語られる。物語中の河内高安の女通いは、百余話中でも特に知られた話で、天理市櫟本より八尾市高安に至る“恋の通い道”業平道沿いには、業平縁の井戸・橋など多く伝説がある。〝この餅を食せば智恵を授かり、美男子になること間違いなし〟。
風吹けば 沖つ白波立田山 夜半にや君がひとり越ゆらん (詠人知らず)
君があたり 見つつ居らん生駒山 雲な隠しそ 雨は降るとも (かの女 高安の女)〕
〔鵤書林2014謹製 斑鳩町商工会モニターツアー出品：好評〕
【freelance鵤書林93 いっこう記】
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