―孟蘭盆回向
上方では、関東の新暦(明治4年改め太陽暦)では無く日本の本来の季節で、八月は盆月に当たる。旧暦(太陽太陰暦)に合わせた地蔵盆(孟蘭盆回向)が広く行われている(大和地域でも七月の月日を取って新暦で受け入れている処、旧暦に当てはめた日をとって八月に行われる二種あるが、古来の精霊供養として盛夏を過ぎる頃に行うのが一般的である)。提灯を連ね御菓子類をたんと供え、特に地蔵尊に子供の健全成長を願う事が多い。
お盆は、先祖の霊魂・父母の冥福を願う孝心の教えである。8/13~15日を中心とする御盆月には寺々で、施餓鬼法要が勤まれる。社会救済の慈悲の心が説かれており、道端の餓鬼・畜生にも蓮葉の代用ドロ芋葉にハクセンコウと胡瓜・茄・唐辛子・ピーマン・トマト・無花果・葡萄・薩摩芋・里芋などの夏野菜・果実が村辻道路に供えてあったソンジョウサンの事を思い出す。また無縁地蔵尊以外にも村の入り口などにも蝋燭・線香が立っていたものだった(昭和40年前半頃まで)。
釈尊が、高弟の目蓮尊者・阿難尊者に教えられてより、儀式として日本列島に民俗行事としてお盆供養は大事な日本人の年中行事である。
【freelance鵤書林256 2020/8/2いっこう記】
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