聖徳太子といかるがの里ほんまもんガイドツアー

~過ぎし刻黄昏(こうこん)に想う太子の夢3プラン~1

あなたに贈る特別な時間案内人緒言]:奈良県には我が国最多の三つの世界遺産がある。中でも全国で初めて、姫路城と共に世界文化遺産に登録されたのが、「法隆寺地域の仏教建造物」だ。この法隆寺地域とは、旧龍田町・旧法隆寺村および旧富郷村の法起寺(ほうきじ・地元では、ほっきじ)周辺の範囲。住宅開発・都市化の波が日に日に進む中、〝風致保全地区指定〟と〝古都保存法〟で辛うじて高さ制限が掛けられている。

 四天王寺式伽藍配置を取る法隆寺の前身寺院「斑鳩寺」は、7世紀に聖徳太子により創建され、焼失の後太子思慕を背景に飛鳥末期の7世紀末から8世紀初頭に場所を移し様式を踏襲して整備された金堂・五重塔・中門・廻廊は現存する世界最古の木造建造物。これらに見られる我が国初期の仏教建築様式は、中国大陸や朝鮮半島にも残存しない貴重なものだ。1400年余の各時代に建てられた建造物も多く残り、我が国の仏教建築の変遷を辿ることが出来る。

 法隆寺から1.8㎞北東に進むと、法起寺「岡本尼寺」に着く。ここにあるのは8世紀初頭に建立された、悲史を語る日本最古の三重塔。斑鳩の長閑かな田園風景の中に立ち、法隆寺太子(釈迦)信仰・薬師信仰・妙見信仰・聖天信仰・阿弥陀信仰との縁によって地域が培った門前の〝信仰と文化〟が凝縮された文化体感をして、のんびり〝いかるが郷〟を味わって頂きたい。太子以来の〝西偏20度斑鳩特殊方位地割〟の中に違った趣を感じるのが〝いかるがの里〟なのである。

 散策ポイントは、「聖徳太子上宮王家の御聖蹟と信仰」・「法隆寺と太子信仰職人門前町」・「斑鳩六塔と田園風景」それに、「片桐且元城下宿場と詩歌の故地〝竜田川〟」である。

 文学的には今なお版を重ねる、高浜虚子『斑鳩物語』(明治40)・和辻哲郎『古寺巡礼』(大正8)・会津八一『南京新唱』(大正13)・亀井勝一郎『古寺大和風物誌』(昭和18)・ブルーノ・タウト『ニッポン』(昭和9)『日本美の再発見』(昭和37)・直木孝次郎『法隆寺の里-わたしの斑鳩巡礼-』(昭和59)・幸田文『月の塵』(平成成6)で描かれた思索者世界である。

(A)法隆寺を支えた宮大工の郷と国宝藤ノ木古墳散策ツアー

基本情報 所用時間:約1.5時間 販売価格:1,800円(基本価格1,500+送迎代300円)最少催行人数:2人

行程表 法隆寺iセンター・舟塚→法隆寺馬場・業平道→法隆寺西里の郷・阿弥陀院址・西岡棟梁家→春日古墳・安田大夫家→史跡藤ノ木古墳(字陵山)→斑鳩町文化財活用センター→法隆寺iセンター町営駐車場(解散)

立ち寄り処ポイント

a. 世界遺産を造った大名大工棟梁〝中井正清大和守〟の故郷字西里(にっさと)

b. 最後の法隆寺大工〝西岡常一・西岡楢光・西岡楢二郎と伊平常吉〟

c. 史跡藤ノ木古墳 〝ユーラシア系の豊富な国宝遺物が出土した未盗掘古墳〟

① 法隆寺iセンター(法隆寺大工西岡棟梁の世界・歴史街道情報)・舟塚(大和名所図会記載古墳・ヒヅメ金塚・ランドンウォーナー塔と平子鐸嶺塔)

② 業平道(日本一の美男博学の人〝在原業平〟伊勢物語河内通い道)

③ 法隆寺字西里(300m四方60軒計画村全国宮大工の故郷)・阿弥陀院址(徳川家康止泊・昭和15~荒井寛方班壁画模写拠点塔頭『阿弥陀院雑記』1947の世界・西福寺(鎌倉期舎人調子丸供養塔)・鵤故郷舎の佐伯啓造家・大庄屋辰巳家・大和棟・梁船船板壁・愛宕燈籠・大神宮燈籠)

④ 春日古墳(世界初の宇宙線ミューオンによって調査した古墳・安田大夫の屋敷鎮守)

⑤ 斑鳩町文化財活用センター(藤ノ木古墳のサイトミュウジアム・水曜休館)

(B)天下の七本槍・片桐東市正且元居城と古の龍田散策ツアー

基本情報 所用時間:約2~2.5時間 販売価格:2,800円(基本価格2,500+送迎代300円) 最少催行人数:2人

行程表 県立竜田公園駐車場→県名勝竜田川(俗称三室山・御幣岩・岩瀬の杜址・塩田の森)→大字車瀬・稲葉鎮守白山神社→龍田城址(馬場・内堀・広間屋敷・花畑)→清水山吉田寺(ぽっくり寺)→當麻街道見光寺坂→龍田神社→旧奈良街道・龍田町場→猫坂・龍田大橋→龍田の川(竜田公園)→龍田城址(追手道・堂山)→竜田公園駐車場(解散)

立ち寄り処ポイント

① 名勝竜田川(歴代創作萬葉龍田名所)

② 鎮守白山神社(称徳帝幻の因幡宮・龍田名所諸々大明神合祀珍なる社・名産龍田稲葉梨)

③ 清水山吉田寺(伝天智帝勅願妹間人皇女(孝徳天皇皇后)墓陵寺・恵心僧都作重文貞観期丈六大和の阿弥陀おおぼとけ・紫雲山顕光寺重文室町期多宝塔・八朔日鳩逃がし放生会と公開)

④ 龍田神社(龍田三十講社~旧県社・大和猿楽坂戸座(能金剛流)発祥の地)

⑤ 旧奈良街道・龍田町場(且元城下町~法隆寺當麻寺詣宿場町・町場の衢・龍田市と龍田恵比須社)

⑥ 龍田城址(片桐且元・孝利親子四萬石の居城と城下・豊臣政権の天下名奉行)

(C)聖徳太子の聖蹟といかるがの里風景散策ツアー

基本情報 所用時間:約3~4時間 販売価格:3,500円(基本価格3,500+法起寺拝観料300+法輪寺拝観料500円別途必要) 最少催行人数:2人

行程表 奈良斑鳩ツーリズムWaikaru駐車場→史跡中宮寺址公園(中宮址)→秋葉神社・幸前神社(旧中宮寺鎮守址・秦幸隆(はたのこうりゅう・秦河勝一族)創建幸隆寺)→法起寺(岡本宮址)→岡の原(山背大兄王富郷陵墓参考地)→法輪寺(膳氏氏寺or山背大兄王建立寺)・旧鎮守十三所明神(三井小宮さん・史跡三井瓦窯址)→史跡三井赤染井(太子掘削三井戸の一つ)→陵墓中宮寺墓地(中宮寺中興後伏見帝8世皇孫尊智女王~比丘尼墓)→斑鳩神社(天満さん・旧法隆寺山内鎮守合祀社)→天満池(入江泰吉法隆寺スポット・天満の松馬場)→斑鳩宮址・法隆寺東大門(ikarucoki・解散)[→業平道→飽波葦垣宮推定地(成福寺址・上宮遺跡公園称徳帝飽波宮址・神屋の松馬場址)→東福寺址・駒塚(太子の愛馬墓と従者調子丸墳)→奈良斑鳩ツーリズムWaikaru駐車場(解散)]

立ち寄り処ポイント

① 史跡中宮寺址公園(母〝穴穂部間人皇女〟妃〝兎道貝蛸皇女〟〝位奈部橘王〟の中宮址・四天王寺式伽藍未完の尼寺)

② 法起寺(妃〝刀自古郎女〟岡本宮址・閉南門・聖天信仰・法起寺式伽藍飛鳥様最古最大三重塔・貞観期観音像・近代復興住職川西學猷と會津八一)

③ 法輪寺(創建膳氏法琳寺・再建法隆寺式伽藍配置・悲願再建三重塔と幸田文・妙見信仰・土上門・飛鳥佛と貞観佛)

④ 史跡三井(太子掘削の三基の一つ赤染井・古代瓦塼積)

⑤ 中宮寺墓地と斑鳩御所(大和三門跡中宮寺宮比丘尼墓地・樋崎古墳群の地)

⑥ 斑鳩神社(法隆寺村郷社・山内3処鎮守社を合祀)

⑦ 国宝法隆寺東大門(推古帝15年建立の三棟切妻八脚門)

⑧ 斑鳩宮(聖徳太子造営宮址と山背大兄王宮址、隣接の斑鳩寺(法隆寺若草伽藍))

⑨ 飽波葦垣宮・成福寺址(妃膳部菩岐々美郎女と住宮・太子崩御の地、嘉祥2(849)年実乗創建)・神屋の馬場・称徳帝飽波宮址・太子道(筋違道)の起点

⑩ 駒塚・東福寺址(太子黒駒伝説・国学者歌人維新百傑伴林光平居住地・君が代碑)

(freelance鵤書林151 いっこうZ1記)

日本人の心の故郷 聖徳太子といかるがの里を〝観る・学ぶ・食べる・癒される〟ほんまもんガイド!

~日本歴史・自然・文化を次世代へ~

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