大和茶は伝承では、大同元(806)年弘法大師が唐から茶の種を持ち帰り、弟子が室生寺末宇陀・佛隆寺(宇陀市榛原区赤埴、大師の茶臼伝来・大和茶発祥伝承地石碑建つ)に製法を伝えた(『日本後紀』)のが発祥と言うことになっている。時代は下って茶道開祖の村田珠光は、奈良称名寺の出身でもある。
飲茶の風は史料的には、室町期の「七十一番職人歌合」に登場しているが、「東寺禁制条々誓約証文 応永十(1403)年請状」世界遺産東寺百合文書所収や「東寺茶売商人大夫二郎請状 応永十八(1411)年二月十日紙本墨書」大和文華館蔵に南大門前での一服一銭茶売りが確認できる。
県の荒茶生産量は年1,571t(2014年・1999年の4割減)全国7位で静岡県の1/18・京都府の1/2、大半が宇治茶の名で加工され、奈良茶ブランド販売は1割ほどである。
【freelance鵤書林99 いっこう記】
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