なら 日吉館(ひよしかん)址 名所旧蹟5

 奈良の日吉館大正4年頃木造二階建の下宿兼旅館で開業し、明治43年磯城郡南吐田生れの田村キヨさんが昭和5年に氷室神社宮司の世話で寅造青年に嫁いでから、名物スキ焼と人柄で持て成し切り盛りした学者・文人・学生の噂の名物旅籠大正10年以来會津八一の定宿とし「奈良でのわが家」と称し昭和4年看板を認めた

 昭和58年12月廃業、老朽化の為平成21年6月に取り壊され現在は存在しない。その跡地は、飛鳥園から2軒西に下がった茶華(行列季節釜めし志津香東隣)の所、石柱・高札位は建ててもらいたいものだ。(太田博太郎編(1980)『奈良の宿・日吉館』東京:(株)講談社)。

【freelance鵤書林50 いっこう記】

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