寧楽美術館は、奈良市水門町の名勝依水園の一角に昭和44(1969)年建設開館(設計建築:東畑謙三)の私設美術館である。昭和15(1940)年の財団法人設立以来の悲願、神戸の富豪中村準策(じゅんさく・1876~1953)・準一(じゅんいち)・準佑(じゅんすけ・1930~2001)氏が収集した美術品コレクションの内神戸大空襲で難を逃れた二割程の2千数百点、古代中国の青銅器・古印・古鏡・拓本、高麗・朝鮮李朝陶磁器、日本の茶道具・古瓦、重文田能村竹田筆「亦復一楽帖(またまたいちらくじょう)」などの書画を所蔵展示。
常時70点程の展示で半年毎にテーマを設けて定期的な展示替え(7月中~8月初旬)あり。館の建物は、大和棟風意匠で屋根はむくり屋根を本瓦葺きで表現している。平屋では無い。
【freelance鵤書林135 いっこう記】
0コメント