蕨餅と関東煮:定番夏は、蕨の根の澱粉から作った蕨餅と似非わらび餅の「牛の舌」牛の舌様の「俗称ベロベロ」である。砂糖を絡めた黄粉で食す。
冬定番は、関東煮(かんとだき:今日一般的なおでんの事であるが上方では逆流入の煮物を「おでん」などとは呼ばない。出汁・具材がそもそも違う・1955年1串5円)の行商人もあった。勿論自家製おやつ・おかずとして(定番具材はコロ(鯨)・すじ(牛)・牛蒡天・平天・竹輪・厚揚げ・蒟蒻・芋(甘薯)・卵)作る事もある。煉り辛子を付け食すのが常道で美味しい。
すじ肉と蒟蒻・味噌で作るどて焼もおかずにもなる大和のスローフードである。今日名古屋発の「どて煮」として世間に出回るホルモン味噌煮込みとは似ても似つかぬものであった。
(拙稿『奈良大和の食文化を考える』2015/3/14 から)
【freelance鵤書林109 いっこう記】
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