2012(平成24)年以来奈良大和路の観光まちづくりについて学んで来たが、二つの外来語を知り、置き忘れて来た自分らしさが見えて来た言葉の意味を記録しておく。
1.スローフードとは、「slow food」の外来語であるが、「単にゆっくりと手間ひまをかけて調理する遅い食べ物の事ではない。その土地での伝統的な食文化や食材・食品を意味している。また、それらを見直し、食の喜びを取り戻そうと言った運動をも指す。」
勿論、長い時間をかけて料理し・食事時間を長くすることの意味も含んでいる。運動は、地元で獲れた魚や海藻をはじめ、地元で栽培された無農薬野菜や穀物を利用して手作りの料理を食べようと、素材に拘った考え方である。家庭の場合、食に掛ける消費時間の「買い物」「調理・盛り付け」「後片付け」+食材の状況把握が伴って多くの時間を費やし、食の安全・安心を最優先しようというもの。
2.ロハスとは、「Lifestyles Of Health And Sustainability;LOHAS」の外来語である。「健康と持続可能な環境を志向するライフスタイルを言う。」元来は、健康や環境問題に関心の高い人々へのライフスタイルへ導くマーケティング用語であったようだ。
現在は、健康や癒し、環境・エコに関連した商品・サービスが包括され、心身ともに健康的で環境的にも優しいことをテーマに大地の恵みを活用し、無農薬野菜や穀物などの自然食品を地域の食づくりに反映させようと言う考え方である。
日本には、〝医食同源〟と言う言葉があるが、正に自然に順応・共存して生きよう・食べよう・暮らそうである。高度経済成長・バブル期に翻弄され、ガムシャラに生き仕事を熟してきたが、いったい何を求めてきたと言うのだろうかと 自問するこの頃である。
【freelance鵤書林106 いっこう記】
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