大阪天王寺 新世界(しんせかい) 名所旧蹟24

 新世界は、大阪市浪速区恵比寿東1~3丁目のエリア。市有地だった明治36年第5回内国勧業博覧会の跡地を大阪土地建物が開発し、大正元年に誕生した。

 パリのエッフェル塔を模した高さ75mの初代通天閣を中心に遊園地「ルナパーク」や映画館などがあり大層な繁華街であったようだが、ルナパークは経営に行き詰って10年ほどで閉園。通天閣は昭和18年に火災に巻き込まれ解体されたが、昭和31年に今の二代目(高さ103m・東京タワー完成昭和33年)が出来た。因みに明治45年に完成した〝通天閣〟の名は、儒学・漢学者の藤澤南岳(1842~1920)の命名である。

 平成に入り串カツや昭和時代を思わせる雰囲気が人気を呼び、大阪の観光名所に再浮上した。大阪市立美術館天王寺動物園天芝(天王寺公園)は内国勧業博覧会の遺構である。

【freelance鵤書林69 いっこう記】

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