飛鳥 飛鳥京遺跡(あすかきょういせき) 名所旧蹟22

   高市郡明日香村所在の飛鳥京遺跡とは総称の遺跡名で、「飛鳥宮跡群」は明日香村役場から北一帯に、上から飛鳥浄御原宮[天武持統]後岡本宮[斉明]飛鳥板蓋宮[皇極]飛鳥岡本宮[舒明]が重複している宮跡であることが、昭和34年発掘調査以来小規模ながら半世紀の継続した調査で確認されるに至った。

 現在復原された石敷き広場・大井戸跡は天武持統朝の飛鳥浄御原宮の遺構

 大化1〔645・我が国「元号」始まれり〕年、中大兄皇子らによる蘇我入鹿暗殺の大化の改新(乙巳の変)の舞台、飛鳥板葺宮もこの下層の宮殿跡。伝入鹿首塚は飛鳥寺西の槻の広場の一角田圃の畦道に建つ室町期の五輪塔。ここまで首が飛んできたのだと言う。

 苑池は、飛鳥浄御原宮内郭の北西で検出された大規模な庭園遺構。急勾配の石積で護岸され、底には石が敷き詰められていた。南側には導水用の酒船石を並べ噴水用の石造物が設置されており、復原に向けて準備が進む。(見学自由)

【freelance鵤書林67 いっこう記】

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