聖徳太子造七箇寺と南都七大寺 (南京観光豆知識10)

 聖徳太子造七箇寺とは、『上宮聖徳法王帝説』に見える聖徳太子が建立したとする七寺院。斑鳩寺(法隆寺)・四天王寺・蜂丘寺(広隆寺)・橘寺・中宮寺(鵤尼寺)・池後尼寺(法起寺)・葛木寺を言う。後に太子信仰の隆盛と共に46箇寺とされるようだ。

 南都七大寺とは、都が奈良(平城)へ移ると、飛鳥藤原の大官・薬師・飛鳥・厩坂の大寺も京内に移った。「大安寺・薬師寺・元興寺・興福寺」は天平15(743)年頃までに完成し、天平後半期に「東大寺・西大寺」の6寺が方三町の官寺として創建され、官寺に次ぐ私寺として方二町をもつ「唐招堤寺」を加え、朝廷の保護を受けた7寺院を指す。天平期に伝わった宗派は南都六宗と呼ばれ、三輪・法相・成実・俱舎・華厳・律である。平安期に聖徳太子信仰の勃興と共に法隆寺を加える慣例が出来た。

【freelance鵤書林79 いっこう記】


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